法律雑学その9~弁護士バッチをつけない弁護士は弁護士か
2015/03/25
弁護士バッチ、ドラマではピカピカ光っていますよね。
でも、ピカピカなのは最初だけ、金メッキは剥げ、気付くと黒ずんできます。
そう、それはまさしくピカピカの情熱が、時がたつと共にくすんでいくように・・・
さて、私は基本的に弁護士バッチをつけません。
いやいやドラマではみんなしているでしょと言われても、私は滅多なことではつけません。
こんなことが許されるのでしょうか。
私がハテンコウな弁護士だから?いやいや、きちんと理由があります。
まず、弁護士バッチに関する規定からです。
日本弁護士連合会会則29条
2 弁護士は、その職務を行う場合には、本会の制定した 記章を携帯しなければならない。(後略)
記章というのは、弁護士バッチのことです。
それを「携帯」すればよいことになります。
私が弁護士になったころは「携帯」だけでは足りず、着用していなければならないのですが、
改正されて今の決まりとなりました。
この規定ができて以来、私はバッチを着用することを止めました。
そう、黒ずんだ情熱に気付かれないように・・・
ではなくて、
バッチをつけているともてて困るから・・・
でも当然なくて、
「権威主義的なものが嫌いだから」
です。
あ、ちなみに弁護士はもてるというのは、都市伝説の一種です(笑)
バッチがあったら、こんな若造でも「先生」って呼ばれます。
それはただの不遜であり傲慢であり、クライアントとの無駄な壁になりかねません。
だから私は弁護士バッチをつけません。でもちゃんと弁護士です。
ハテンコウかもしれませんが、踏ん反り返ることができないのだから、仕方ありません。